★-銀河鉄道の父(門井慶喜)
★おすすめの本です。
宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。家を継ぐべき長男だったが、賢治は学問の道を進み、理想を求め、創作に情熱を注いだ。勤勉、優秀な商人であり、地元の熱心な篤志家でもあった父・政次郎は、この息子にどう接するべきか、苦悩した―。生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父政次郎との対立と慈愛の月日。
「お前は、父でありすぎる」それが赤痢よりも遥かに深刻な病であるかのような、憂いにみちた口調だった。
議論に勝つのは弁の立つ人間ではない。話を聞かない人間なのである。
子供のやることは、叱るより、不問に付すほうが心の燃料が要る。
成長とは、打たれると知りつつ出る杭になることなのかもしれない。
どんな人間の営みも、忍耐や執着なくして成功はあり得ない。
父親あるある本。感動します。