bookmemo2017’s blog

読んだ本の記録

ネコと読む『方丈記』に学ぶ“人生を受けとめる力”(高寺あずま (著), 野田映美 (イラスト) )

日本古典文学の名作、鴨長明方丈記』の本質を、少女と猫の会話方式&イラストでわかりやすく語り直す。『方丈記』の本質とは…どんな出来事にも動じることのない”受け止める力”を描いているところ。実際、東日本大震災の直後に『方丈記』が注目されたのは、もういちど自分たちの足下を見つめ、生きていくためのヒントを得たいという想いがあったからでしょう。

 

 

あらかじめ物事は変化することを意識しておけば、たとえ大きな変化を目の当たりにしても、そんなに動揺はしない。そういうものだ、と受けとめることができる。このそういうものだという感覚が重要なのさ。

 

 

誰に言われたわけでもないのに、自発的に行動するやつらはどんな時代にもいる。その多くは、無私の精神でもって、黙々と課題の解決に取り組んでいる。

 

変化に対する弱さを少しは克服できそうです。

教団X(中村 文則)

謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。

 

 

人間の身体は、無数の原子でできています。それはもう、莫大な数です。当然ながら、脳もミクロの世界で見れば、無数の原子、その結合によって形作られてます。

 

 

ベンジャミン・リベットという科学者による有名な実験です。その実験によると、人間は、何かをしようと意志を起こす時、実はその意志を起こすよりも前に、本人にもわからないところで、既に脳のその部位が反応してるというのです。どういうことでしょうか?つまり、指を動かそうとする意志よりも先に、その指を動かす役割になっている脳の神経回路が、すでに反応しているのです。その実験では、脳が指を動かそうと反応した0.35秒後に、意識、つまり「私」が指を動かそう、という意志をもつ。

 

 

そして多くの脳科学者は言います。意識は「私」を司る脳の特定の部位は存在しない。脳の大局的な働きによって意識「私」が生まれる。

 

 

「あなたと一緒で、幸せでした」「女房に、こう言わせたら、その男は勝利者だね」

 

 

ではなぜ物語が必要なのか?それはわかりません。ですが、この世界は物語を欲している。原子は、人間という存在を創り出す可能性に満ち満ちていたのだから、物語を創り出す可能性にも満ち満ちていたことになる。我々の不安定な生からなる様々な物語が何に役立っているのかはわからない。でも、世界とは恐らくそういうものなのです。世界の成り立ちに、つまり原子にその可能性が満ち満ちていたという証拠から、我々は物語を発生させるために生きていると考えていい。

 

 

原子まで細分化した創造の世界へ落ちる感覚は心地よかったです。

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★-月の満ち欠け(佐藤 正午 )

★おすすめの本です。

 

 

あたしは,月のように死んで,生まれ変わる――目の前にいる,この七歳の娘が,いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の,三十余年におよぶ人生,その過ぎし日々が交錯し,幾重にも織り込まれてゆく.この数奇なる愛の軌跡よ! 新たな代表作の誕生は,円熟の境に達した畢竟の書き下ろし.さまよえる魂の物語は戦慄と落涙,衝撃のラストへ.

 

 

会えば会うほどにのめり込み、会わないでいるあいだも現実を直視すべき目を曇らせていたからである。その人の顔は途方もなく美化され、リアルな顔は後方へしりぞく。鼻筋は通っていたのか、仮に思い描こうとしても実像はつかめず、もどかしいほどにぼやけている。新聞のモノクロ写真のように。

 

 

「そう。月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す。そして未練のあるアキヒコくんの前に現れる」

 

おれたちが生きているこの世界、現実はひとつでしょう?幾通りも現実があったら、困りますよね、奥さん。ひとつしかない現実の、確固たるイメージによって、人の知覚体験は「支えられて」いるらしいです。だもんで、ひとつの現実の、イメージとうまく調和できない体験は「追放」される。つまり頭から否定される。なかったことにされる。

 

想いの大切さを知りました。

 

 

 

★-あとは野となれ大和撫子(宮内 悠介 )

★おすすめの本です。

 

中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。この国では、初代大統領が側室を囲っていた後宮(ハレム)を将来有望な女性たちの高等教育の場に変え、様々な理由で居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。日本人少女ナツキは両親を紛争で失い、ここに身を寄せる者の一人。後宮の若い衆のリーダーであるアイシャ、姉と慕う面倒見の良いジャミラとともに気楽な日々を送っていたが、現大統領が暗殺され、事態は一変する。国の危機にもかかわらず中枢を担っていた男たちは逃亡し、残されたのは後宮の少女のみ。彼女たちはこの国を――自分たちの居場所を守るため、自ら臨時政府を立ち上げ、「国家をやってみる」べく奮闘するが……!?内紛、外交、宗教対立、テロに陰謀、環境破壊と問題は山積み。それでも、つらい今日を笑い飛ばして、明日へ進み続ける彼女たちが最後に?み取るものとは――?

 

 

「やることはやった。あとは野となれよ」

 

 

勇気の前には、運命さえ頭を下げる

 

 

照準越しの二人の姿が、スローモーションのように見える。集中が高まっている証拠だ。ナツキは、もう自分の娘のようなものだ。万一にも可愛い娘に危害を及ぼすようならば、この場で、いま、独断で葬り去ってやる。

 

 

「愛されて育った人間が技術に志したとき、人間を信じすぎ、そして破壊をもたらす。テロルが悪霊であるように、愛もまた悪霊なのさ」「やる人間は、とどのつまりは孤独のなかにある。愛されている人間は、やらない。どうだい、馬鹿みたいだろう?愛という悪霊は、世界の破滅の種を蒔いておきながら、それと同時に阻止するという始末でね。ま、要はリア充たれさ」

 

習慣は狂気より悪いとはよく言ったものだ。

 

女性たちの清々しさは読んでて気持ちよかったです。

 

パックンの「伝え方・話し方」の教科書 世界に通じる子を育てる(パトリック・ハーラン)

「自分の意見を言える子」の親は、家で、何をしているの?ハーバード大卒お笑いコンビで2児の父であるパックンがパックン・ママの教育法+いま実践する子育て法を初公開!

 

 

親が手本になる・立ち話をしよう・子どもに促す前に、親から挨拶しよう・「いろいろな大人」とふれ合う機会をつくろう

 

 

子どもにやらせなければいけない日課はいろいろありますよね。ごはん、おふろ、ピアノ、歯磨き、宿題・・・。何をするかは親が決めたとしても、どの順番でするか、場所はどこでするかは子どもに決めさせるのです。ピアノの練習は基本的にピアノを使ってやりますが、「ピアノの練習、どの恰好でやる?パジャマに着替えてからやる?」と選択肢を与えます。

 

 

「部屋を片づける人には友達を呼ぶ権利があるよ。あなたは友達を呼びたいでしょ?だったら部屋をキレイにすることが前提だよ」

 

 

「今は急いでいるから、とりあえず今日はやってくれよ。明日ゆっくり話そう」と言って、なるべく時間を空けず、ゆっくり話す時間をつくってほしいです。

 

 

子どもに注意したり指示したりするとき、「ダメ!」「こうしなさい!」と言いがちですよね。そんなとき、「なんでこうしなきゃいけないと思う?」と考えさせるほうが俄然、子どもの心に残ります。

 

 

ハーバードで幸福を研究しているショーン・エイカー氏は、よかったことを思い出す習慣をつけると「幸せな脳」になるといいます。そうすると、想像力、記憶力、仕事や学業においての効率などが上がるそうです。

 

もっと子どもと話す時間を増やしたいと思います。

 

いま世界の哲学者が考えていること(岡本 裕一朗)

人工知能遺伝子工学格差社会、テロの脅威、フィンテック、宗教対立、環境破壊……「世界最高の知の巨人たち」が現代のとけない課題に答えをだす

 

 

いつか私たちが、一般的知性において人間の脳を凌駕する機械の脳をつくるならば、その時にはこの新しいスーパー・インテリジェンス(超知性・超知能)はきわめて強大になるだろう。そして、ゴリラの運命が今、ゴリラ自身というよりも、私たち人間にいっそう依存しているように、私たち人間という種の運命も機械のスーパー・インテリジェンスのアクションに依存することになるだろう。

 

 

経済的な平等は、それ自体としては、とくに道徳的に重要なものではない。同様に、経済的不平等(格差)も、それ自体では、道徳的に反論されるものではない。道徳の観点から見れば、誰もが同じものを持つことは重要なことではない。道徳的に重要なことは、各人が十分に持つことである。もし、誰もが十分なおカネをもつならば、誰かが他の人々よりも多く持つかどうかは、特に考慮すべき関心事にはならない。

 

何かの考えに行き詰った時、これらの哲学的視点は、きっと役に立ちます。

★★-多動力(堀江 貴文)

★★後日もう一度読みたい本です。

 

堀江貴文のビジネス書の決定版! !

一つのことをコツコツとやる時代は終わった。
これからは、全てのモノがインターネットに繋がり、全産業の〝タテの壁〟が溶ける。
このかつてない時代の必須スキルが、あらゆる業界の壁を軽やかに飛び越える「多動力」だ。

第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
第2章 バカ真面目の洗脳を解け
第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
第4章 「自分の時間」を取り戻そう
第5章 自分の分身に働かせる裏技
第6章 世界最速仕事術
第7章 最強メンタルの育て方
第8章 人生に目的なんていらない


Iotという言葉を最近ニュースでもよく耳にすると思う。

これは、ありとあらゆる「モノ」が
インターネットとつながっていくことを意味する。

すべての産業が「水平分業型モデル」となり、結果〝タテの壁〟が溶けていく。
この、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。

そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる
「多動力」なのだ。

この『多動力』は渾身の力で書いた。
「多動力」を身につければ、仕事は楽しくなり、人生は充実すると確信しているからだ。

「はじめに」より

 

 

本を何冊読んでも、現実は1ミリも変わらない。まずは一つでもいいから実践してみてほしい。

 

 

あなたの代わりがいる限り、あなたの値段は上がらない。複数の肩書きを掛け算し、レアな存在になろう。

 

 

「完璧主義者」は、何度もやり直し、一つの仕事にアリ地獄のようにハマってしまう。目指すは、完璧ではなく、完了だ。目の前の仕事をサクサク終わらせ。次に行く。そして前の仕事には戻らない。「完了主義者」こそ、大量のプロジェクトを動かすことができる。

 

 

スティーブ・ジョブズは「点と点をつなげていくと、いつの間にか線ができる」と言ったが、あちこちハマっていくうちに、網の目のように散らばった点と点が思わぬところでつながるのだ。一度深くまでハマり、あっさり次へ移る。これからの時代は、そうやって80点取れるものをいくつももっている人が強い。

 

 

仕事がデキる人には「レスが速い」という共通点があり、忙しい人ほど持ち球を手元に溜めないものだ。

 

 

一歩踏み出したせいでみっともない失敗をしたとしても、そんなことは3日もたてば誰も覚えてはいない。恥をかく勇気、失敗する勇気さえもてば、どんどん免疫ができてリスクを取ることを恐れなくなる。この勇気をもつことが何よりも重要なのだ。この瞬間から周りの人の目を気にするのをやめよう。君の頭の中が、他人の振る舞いや失敗のことでいっぱいにならないのと同じように、周りの人は君のことなんてまったく気にしていない。外野の雑音なんて気にせず、君は飄々と我が道を進めばいいのだ。「多動力」を身につけるには、どんな知識や仕事術を身につけるより、「感情」のフィルターを外すことが先決だ。

 

自分の考えていた理想が詰まった本です。

 

もう少し今の状況が変わったときに、もう一度読みます。